未来と過去を見る能力がある人による透視結果をまとめた本である。主に過去未来における歴史・宗教・政治が書かれている。しかし、あくまで超能力の予見に基づく内容で、学校で教えられているのとは違う歴史的事実だったり、聖書の内容だったりするので、この手の話が好きな人にはたまらないが、そうでない人にはとんでも本に思えるだろう。
先史時代はもとより史実であっても改ざんされたりすることはよくあるので、彼女の話は私にはそれほど荒唐無稽だとは思えない。ストーンヘンジ・南米の黄金文化・古代中国の伝説の王たちが宇宙人と関係しているという話は普通の人は疑わしいと思ってしまうだろう。個人的に私は古代の優れた技術などはより進んだ宇宙人の知恵なくしては困難だと考え ているので、その時代に宇宙人がいたとしても特段驚かない。まあ、ただのオカルトファンであるが。
北京原人がナウマンゾウを追って氷河期に平原となった日本海を通リ、仙台あたりに来ていたと聞くとどう思われるだろうか。また、日本人のルーツは歴史の大きな関心事であるが、 彼女によれば日本人の祖先の一部は大陸から北海道を通って本州に到り、高度な文化を築いたそうだ。他に坂本竜馬暗殺の黒幕の意外な正体と徐福の話が面白かった。
彼女は過去だけでなく未来も見るので、将来の日本と世界の動きも書かれている。有名な東京五輪に関する予言について、どうやら五輪はあることが原因で中止されると見ているようだ。昨今の情勢からあながちありえない話ではないと思った。 そして、彼女の語る環境・経済・人口問題をみると、どうも日本の将来は明るくないらしい。そればかりか人類は地球そのものに多大な負荷をかけていて、そのつけはいつか回ってくるという。その考えに私は全面的に賛同したい。日々の暮らしに追われてこれらの問題から目を背け続けてなんとかなるだろうとか誰かがやってくれるだろうと思っていると、我々の子孫が苦しむことになるであろうが、そうとわかっていてもやはり自分には何もできない、したくないで生きていくことになるのだろう。
オゾン層が破壊されて肺や肩や腰の骨が発達しない病気の誕生なんて聞きたくない。もしかすると遠い未来に私達現代人がやったことのつけを生まれ変わった私達自身が背負い、苦しむ結果が待っているかもしれないという言葉を最後に記しておきたい。


松原照子の大世見
松原 照子
学研プラス
2016-08-30